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ギリシア神話関係で語りたいことはここに書きます。その他のよしなしごとはnoteに綴ります。

『メディア/イアソン』観劇しました

今期の覇権殿堂入り・いつまでたっても大人気コンテンツ・ゆりかごから墓場まで俺達を楽しませてくれる古代ギリシア。そのギリシア悲劇の新作が上演されるってんで、観に行きました。

アポロニオスの叙事詩『アルゴナウティカ』とエウリピデスの悲劇『メデイア』を繋いでイアソンとメディアの馴れ初めから恋愛そして破綻を描くどうあがいても地獄という作品です。私はこの物語のことを知った上で観に行ったのですが、知らない状態で観劇した方(出演俳優のファンの方とか……そういうとっかかりで来た方……)がどんな精神状態になってしまったかとても心配です。

ここから先はネタバレだ!

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古代ギリシア題材の吹奏楽曲を探して

ギリシア神話のことはサイトに載せてそれ以外のことはnoteに載せてるんですが、先日から私が聴き倒して狂ってるのがnoteに書いたこれ。

(『神曲』の英訳の朗読も演奏と一緒にされてるんだけどエモすぎて泣く)

『神曲』は……古代ギリシアとは違うかな……! って思ってnoteに書いたんだけどギリシア神話の皆様がカメオ出演してるし、やっぱこっちでもリンクを貼っておこうと思います。ヤベエ。パネエ。

で! でよ!

『神曲』書いた作曲家が次に描いた交響曲が『オデュッセイア』を題材にしている交響曲だったの。私これ知らなくて。マジで!? ってなった。

これです。

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新年明けたところで神様の紹介と私の紹介

当サイトは永遠に増改築を繰り返します。

2024年となりましたが昨年末に滑り込みでサイトを更新していました。あまりにも殺風景だったTOPページにバナーを貼りギリシャ神話ページに紹介コーナーを作りました。前回言ってたやつね。PCだとぐるぐる回るので楽しいです。

ペルセポネとハデス、並べるとカワイイ。イラクリオン考古学博物館所蔵の像のパロディです。「分かるか」と笑うところです。

ハデス

ペルセポネ

全然説明しようとしてない解説文もお気に入りです。

ゼウスです。このゼウスはルーヴル美術館所蔵のゼウス像です。

Jupiter Smyrna Louvre Ma13.jpg

Marie-Lan Nguyen, パブリック・ドメイン, リンクによる

ゼウス

意図的に細かいポージングを変えています。いぇーいゼウスピースいぇーい。

さて、今更ですが、ここで自己紹介していないと思いましたので改めて私のことを話そうと思います。

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神話サイトとしてお約束のページを作っています

神様紹介ページって絶対あるじゃない。あれ、あのページがあったら私絶対見るのね。サイトひとつひとつアプローチが違うので。え、皆好きだよね? 私は大好き!

とにもかくにもなんか作ってます。

このサイト、まだまだ情報量少ないので、どんどん更新していきたいんだけど、素材がまだ足りないのでもだもだしています。とりあえず描けるところから描いていってるにょ。

#古代ギリシャナイトの【古代ギリシャ音楽集】レビュー

いにしえのヒットソングの復刻にも程がある。購入しました。こちらです。

  •  Delphic Hymn No.2 (to Apollo) / デルフォイのアポロン讃歌第二番

紀元前127年に作曲された、光明の神アポロンを讃える歌です。

雅……。なんだか弦の音がお正月っぽい。この格調高さはアポロン。讃えよアポロン我らが光。

  • Song of Seikilos/ セイキロスの墓碑銘

祭礼歌や演劇の劇中歌以外では、現存する唯一の古代ギリシャの楽譜です。 1883年にトラレス(小アジア)で発見された紀元後1世紀の墓碑に刻まれていました。

無印良品行ったらかかってそう。古代ギリシャ、無印良品のBGMで通用する。不揃いバウムクーヘン買いたくなる。

  • Homeric Hymn 4 to Hermes/ ヘルメス讃歌第四番

サビがある。曲中にセリフがある。

韻律のみで楽譜は残っていませんが、今回は魔術風の曲調をつけています。

この曲のみ現代の作曲とのこと。と言っても楽器はリュラーとパーカッションのみで古代の風味を損なわずに、そしてヘルメスの怪しくてかわいい感じも合わせて作り上げられているのはさすがです。これはラスサビで「皆も一緒に!」ってオーディエンスを歌わせるやつ!

 

こうなったら他の神様のも聴きたいですね! なんかもう、諸神讃歌RIMIXとかGreatest HITSホメロス新録みたいな扱いでフルアルバム聴きたくなってきますね。めちゃくちゃヴィジュアル系に振ってるアレス讃歌とかね、ヘヴィメタルで攻めるヘパイストス讃歌とかね。今からでも遅くないので勝手に作っちゃって欲しいですね。

私コール頑張るんで。オタ芸も頑張るんで。

2004年アテネ五輪の開会式がすんばらしい話

アテネ五輪の開会式がギリシア神話好きとしてすんばらしいのだけど、合法的に開会式の動画って無いのよね……って思いこんでたんですがOLYMPIC公式がUPしていたんですよね。先日見つけて超興奮しました。

アテネ2004 – 開会式

もう20年近く昔のものなので若い人は目にしたことがないかもしれない。何が見ものって、オリンピックの開会式という世界規模のパーティかつ政治パフォーマンスの場で繰り広げられる国家の威信をかけたギリシャとオリンピックの歴史を表現した一大パレードです。

壁画が動いてる!

彫像が動いてる!

すべて人が演じていて!

パレードは古代ギリシャにとどまらず、中世、近代、そして現代の第一回オリンピックに続きます。頭上にはずっと愛の神エロスが舞っていますが本当に身体能力が凄まじい。本当に優雅に空を飛んでるみたい。

ギリシャ神話が好きな方は一見の価値ありです。

……あと個人的に、オリンピックの開会式の動画って何でもない日を特別っぽいテンションにすることができるので作業動画にすごくおすすめ。これを再生したらいつでも五輪開催の気分を味わえるぞ!

 

そうそうアレスくん

アレスくん、個人的には、本人なりにいっぱい考えてて全然アホじゃないのに性格が馬鹿正直で何でも素直に口に出すのと視野がやたら狭いので総合的にアホというポジションになってしまうんですよね。アレスくんとアテナがカンフー映画の話をする話どこにいったかなあ。

さて次は何を公開しましょうか。

SS連作あとがき

10年以上前に書いたギリシャ神話のSSを再掲していっています。たくさんある中でもこの連作をトップバッターに更新したのは、ひとえにボリュームがあることと、登場じんぶつがたくさん出てくるからです。今回この連作にタイトルもつけました。

アプロディテの浮気心から始まってヘパイストスの恋心で終わったのは、きれいに着地したなあと我ながら思います。ギリシャ神話に詳しい方には、いろんな神話の物語と創作を混ぜ混ぜにして、またそれを自分で壊してるように見えると思います。そういうスタイルです。まず「元の神話物語をまったく踏襲していない」ということが分かっていただけたら幸いです。

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